あくまでエグザイル・・・風

我慢が出来ないので散髪に行った。

「どうしますか?」

え、えーっと、短くしたいんですけど・・・

「どれぐらい?」

お、おしゃれな坊主頭で・・・

「おしゃれな坊主頭?」

店主はまるで
(あんたの風貌でおしゃれになるかいな)
という感じだった。

彼の怪訝な顔を見て(伝わってないな)とっさに感じ、
エ、エグザイル風で・・・と、絶対に言ってはいけない事を口走ってしまった。

「エグザイル・・・ですか?」
店主は少し口元に笑みを浮かべた。
(あんたの体型でエグザイル?)
と、言いたげだった。

おもむろに「坊主頭100選」みたいな本を出してきた。

(ふーん・・・こんな本があるんや?)

ああ、これこれ、こういう風にして。

と、少しトップの方が長い坊主頭をしたイケメンを指差した。

そして散髪が始まった。

下のほうはバリカンでガシガシやられた。
上のほうは丁寧にハサミでカットして行った。

完成系に近づく自分の頭を見てだんだんと不安な気持ちになった。

やっぱり・・・

出来上がったのはエグザイル風のおしゃれなイケメンではなくて
エグザイルの物まねをする片割れの方だった。

お店に帰った。

S鍋が
「どうしたんですか?その頭」

え、なにが??
(やっぱりまずかったか・・・?)

「アカンでしょ、それは」

え、やっぱりまずい?

という事で僕は新規の御客様の前には出られなくなってしまいました。
馴染みのお客様は許してね

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